歯の痛みイコール、虫歯が原因だと思われてる方が多くいますが、
虫歯ではなく、他の原因が考えられることも多いのです。
その一つが歯周病です。
歯科治療の大半は、虫歯と歯周病に起因するものです。
そのどちらも細菌による感染症と言ってよいでしょう。
ただ、虫歯には虫歯菌、歯周病には歯周病菌と
それぞれ性質や繁殖する場所の異なる菌が原因です。
子供の頃は、虫歯に気をつける必要がありますが、成人になり年齢が上がると共に
注意しなければいけないのが、歯周病です。
成人の方で、虫歯は少ないのに、歯周病が進行している方は少なくありません。
どちらの病気にも有効なことは、歯磨き ブラッシングで細菌の数を減らすことです。
しかし磨くポイントや場所は、それぞれ異なります。
当院では、経験豊富な衛生士が患者さん個々に即して、ていねいに歯石除去、
歯面研磨、歯磨き指導を行います。
また歯が汚れていないように見えても、バイオフィルムという透明なヌメリのようなものが、
歯の表面にこびり付き、そこに細菌が繁殖しますので、それも取り除く必要があるわけです。
患者さんの状態にもよりますが、3ヶ月毎もしくは6ヶ月毎の定期的なクリーニングを
おすすめします。
最近の研究では、虫歯菌は脳出血に、歯周病菌は心筋梗塞に作用すると言われており、
口内を清潔にすることで、成人病の予防にもつながり、全身の健康を保つためにも、
定期的な、お口のお手入れが大切なのです。
また最近多いのが、ブラキシズムという就寝時の歯ぎしりや、食いしばりが及ぼす症状です。
決定的な原因は解明されていないのですが、大部分がストレスによるものだと言われています。
就寝中に無意識で起こることが多いのですが、意識下よりも数倍の負担力が歯にかかるので、
歯の咬み合う頭の部分が磨り減り平坦になったり、ひどくなると歯が揺れ動き出したりします。
歯を支えてる周りの組織である歯肉や骨が減り、歯を支えきれなくなり、咬むと痛くなったり、
歯がしみたりするようになります。
歯の詰め物や差し歯が取れたり、歯が割れて抜歯にいたることもあります。
また顎の関節にも負担がかかり炎症が出てくることもあります。
この症状の方には、バイトプレートという治療用のマウスピースを作製し、
就寝中に装着使用して頂き、歯や顎の関節を保護します。
患者さんは生後数ヶ月の赤ちゃんから小中高校生まで、数多く来られます。
歯の質が弱い乳歯の場合は永久歯よりも虫歯になりやすく、親が行う仕上げハミガキが重要です。
子供に習慣付けさせるために、ハミガキさせることは大事ですが、子供だけでは無理です。
また、上の前歯の間や、奥歯どうしの間など、虫歯ができやすい場所はほぼ決まってます。
当院では、そのあたりのハミガキの仕方なども教授します。
また、将来大きくなるにつれ歯科治療に対してトラウマにならぬよう、初回から削るなどの治療を
しないこともあります。歯科医院の雰囲気や、器具に対してなるべく慣れてから治療を開始します。
抜歯、インプラント外科、のう胞摘出、膿瘍歯肉切開、歯槽骨整形術、歯根端切除術などの
外来小手術を年間200症例以上行っております。
また交通事故や転倒による、歯の破折や口腔内外傷にも対処します。
ただし入院加療が必要な手術や、精密検査が必要な場合は、大阪市立総合医療センターや
各大学病院の歯科口腔外科へ紹介する連携をとっています。
(大阪市立総合医療センター連携登録医院)
口が開かない、大きく開けると痛い、口の開閉時にカクカクと音が鳴るという方は、
顎関節症の疑いがあります。
顎関節症の治療も症例数が多く、独自のバイトプレートを作製し、治療しております。
小臼歯(前から4番目5番目の歯)限定となります。
犬歯よりも後ろ(前歯から4番目以降)の小臼歯や大臼歯といった奥歯であれば、
保険適用の場合、強度的な理由であったり審美性よりも機能性を重視するため、
歯全面を銀色の金属で覆われたものが無条件に今までは用いられて来ました。
歯を白くしたい場合、メタルボンドやオールセラミックの歯を選択することになり、
今までは保険適用外となるため自費治療の扱いでした。
しかし2014年4月から小臼歯2本(前から4番目と5番目)にも白い歯を被せることが、
種々の条件を満たしていれば健康保険の適用となり、治療可能となっております。
特定保険医療材料であるハイブリッドレジンを素材としたCAD/CAM冠と言う歯で、
行政から認可された歯科医院で治療し、認可された技工所で作製した歯に限られます。
テルヤ歯科は適用開始時期より認可を受けており、数多くの症例実績があります。
適用条件として、歯と歯を連結することは出来ずに単独歯の状態のみであること、
ブリッジには用いることは出来ないといったことなどがあります。
ただしハイブリッドレジンの素材は、強度の優れたジルコニアセラミックではないので、
咬合力が強い方の場合、以前と同様に強度を考えて銀歯を選択することもあります。
また奥歯である大臼歯2本は保険適用外なので銀歯のみとなります。
やはりセラミック等の自費治療の歯と比べると、色彩や艶、強度といったことは劣るので、
歯の質感や強度にこだわる方には、セラミック等の自費治療の歯が最適でしょう。
しかし費用的な面から自費の歯に移行できなかった患者さんには朗報と言えるでしょう。
笑顔の時に口角まで見えるのは小臼歯までが大半ですので、この歯が白くなることで、
審美的にはかなり改善されることになります。
健康保険では扱えない白い歯を希望される方、今は銀歯を被せているが白い歯にしたい方など
審美的に改善したい方は多くいます。
また矯正するほどでもない歯並びを改善したい方は、歯の向きを変えるように作製した歯を被せ
審美的な治療を行います。
オールセラミッククラウン ・ブリッジ
金属を全く使用しないセラミックのみで出来た全体的に被せる歯
金属アレルギーの心配がありません。
ジルコニアという材質を使用します。
メタルボンドクラウン ・ブリッジ
内部は金属を用い、表面がセラミックで覆い全体的に被せる歯
ハイブリッドセラミッククラウン ・ブリッジ
メタルボンドと同様の形態ですが、セラミックの内部に樹脂を混合させた
ローコストな全体的に被せる歯
ラミネートベニア
神経が生きている歯を表面だけ削り、ネイルのように薄いセラミックを歯に貼り付けるタイプ
ホワイトニング (ホームホワイトニング)
歯を薬剤にて漂白します。ご自宅でできます。
歯型をもとに作製したマウスピースに漂白剤を注入し、ご自身で歯全体に被せ、
1日に2時間程度装着します。それを最大2週間続けます。
歯を漂白することで、まれに知覚過敏のような歯がしみることがありますが、
自宅でできるホームホワイトニングなら、医院内で光線を照射して行うオフィスホワイトニング
より薬剤が低刺激であるため、症状が軽くてすみます。
勤務医時代の1994年からインプラント治療に携わっております。
その頃からノーベルバイオケア社のブローネマルクインプラントを扱っています。
スウェーデンイエテボリ大学のブローネマルク教授が1965年に世界で初めて開発した
骨組織と結合する純チタン製のインプラントです。
世界で一番実績のあるブローネマルクインプラントを、1980年代前半、
日本に初めて導入されたのは、元東京歯科大学教授 小宮山先生です。
確立された術式、品質は絶対の信頼があり、他のインプラントの追随を許しません。
私は、1994年から大阪インプラントセンター岡田先生の下で研鑽し、
小宮山先生にも多くの教えを直接頂き、数多くの治療に携わりました。
当院では、少数歯欠損の方だけではなく、全く歯がない総入れ歯の方にも実績があります。
手術の際に使用するインプラント本体やインプラントドリル等の骨に直接触れる切削器具は、
他の患者さんに使用した物を再滅菌や再使用せずに、使い捨てることを前提に、
手術ごと個々に新しい器具を使用しますので、感染リスクを最小にできます。
また、一般診療とは違い、術者やスタッフ共に手術着に着がえ、患者さんもドレープと言う
使い捨ての布で全身を覆い、感染レベルを抑えます。
ですから、インプラントの治療費はインプラント本体と被せる歯だけの費用ではなく、
手術における新しい切削器具や材料等も含めたコストとなりますので、高額になります。
ですが、そこまで念入りにするからこそ、術後の安定が保たれるのだと確信しています。
私自身の親や親戚にも施術しており18年以上経過した今も良好に機能しています。